きょう、モノレールの下の植樹帯(道路の真ん中部分に樹木や植物を植えた部分)の缶やビニールごみを取ってくれて
いる大学生位の若い男性を見ました。これで3,4回目です。

何しろすぐ横を車が通っていく場所なので、「いつもありがとうね」「気を付けてね」と伝えました。
若者は頷いて、作業を続けていました。
安全に作業が完了することを願っています。


「母の財産は、母が安心して老後を過ごすために使ってほしい」

高齢のお母様の将来を心配するご家族から、そのようなお話を伺いました。

私は、その言葉を聞いて、なんと親思いのご兄妹なのだろうと感じました。

親の財産を自分たちに残してほしいというのではなく、母親自身のこれからの暮らしを第一に考えている。その姿勢に、深い敬意を覚えたのです。

今回のご相談では、認知機能の低下が心配されていることもあり、将来への備えについて考える必要がありました。

しかし、私が大切にしたいのは、単に財産を管理する仕組みを整えることではありません。

認知症になる前も、もし認知症になったとしても、お母様が安心して自分らしく暮らしていけること。

そして、親を思う子どもたちの優しさが、お母様ご本人の安心につながることです。

今回は、感情翻訳家行政書士として、あるご家族との相談をきっかけに考えた「生前対策の本当の意味」についてお話しします。

「母の財産は母のために」親思いの兄妹の言葉に心を動かされた

今回ご相談いただいたのは、80代のお母様のこれからを心配されているご家族です。

お母様はご主人を亡くされ、相続によって受け継いだ財産をお持ちでした。

その財産について、お子様たちは、母親自身が安心安全な老後を過ごすために使ってほしいと考えていらっしゃいました。

私は、この考え方に心を動かされました。

相続というと、どうしても「財産を誰に残すのか」「どのように分けるのか」という話に目が向きがちです。

しかし、このご兄妹が考えていたのは、将来、自分たちが受け取る財産のことではありませんでした。

お母様がこれから安心して暮らしていくこと。そのために、今ある財産を役立ててほしいという願いでした。

親を思う気持ちは、必ずしも言葉だけで表れるものではありません。

将来を心配し、必要な備えを考え、親の暮らしを支えようとする。その行動にも、家族の愛情が表れているのだと思います。

私は、こうした親思いのご家族を応援したいと強く感じました。

生前対策で本当に守りたいのは、財産よりも本人の暮らしです

行政書士として生前対策のご相談を受けると、預貯金や不動産、株式などの財産についてお話しする機会があります。

もちろん、財産を適切に管理し、将来に備えることは重要です。

しかし、私は財産を守ることだけが、生前対策の目的ではないと考えています。

財産は、その人の人生を支えるためにあります

長年かけて築いてきた財産や、亡くなった配偶者から受け継いだ財産には、金額だけでは測れない意味があります。

家族と暮らしてきた時間や、これまでの人生の積み重ねが、その背景にあるからです。

だからこそ、私は財産を単なる数字として捉えたくありません。

その財産によって、これからどのような暮らしを実現できるのか。

必要な介護や生活支援を受けられるのか。住み慣れた場所で安心して過ごせるのか。本人が大切にしてきた生活を、どこまで続けられるのか。

こうしたことを考えるために、財産の存在があるのではないでしょうか。

財産を守ることが目的なのではなく、財産を通じて本人の暮らしと安心を守ることが大切なのです。

私は、生前対策のご相談を受けるたびに、この視点を大切にしています。

法律や制度の枠組みも重要ですが、それ以上に、その方がこれからどのような毎日を過ごしたいのか、どのような思いを持っているのかに耳を傾けることが必要だと考えています。

認知症になる前だけでなく、なった後の老後も大切にしたい

高齢の親の認知機能に変化が見られると、ご家族はさまざまな不安を抱えるようになります。

これから財産の管理はどうなるのだろう。介護が必要になったらどうすればよいのだろう。今の住まいで暮らし続けられるのだろうか。

そうした心配から、生前対策について考え始めるご家族もいらっしゃいます。

今回のご相談でも、将来の認知症への備えが大切な課題となっています。

認知症になった後も、その人の人生は続いていきます

私は、認知症への備えを考えるとき、忘れてはいけないことがあると思っています。

それは、認知症になった後も、その方の人生は続いていくということです。

認知症になったからといって、その方が歩んできた人生の価値が失われるわけではありません。

好きな食べ物、慣れ親しんだ住まい、大切にしてきた習慣、家族との思い出。

そうした一つひとつが、その人らしさを形づくっています。

認知機能が変化しても、ご本人の気持ちや希望をできる限りくみ取り、その方らしい暮らしを支えていくことが大切だと考えています。

だからこそ、私は「認知症になる前に何を準備するか」だけでなく、「認知症になった後にどのような毎日を送ってほしいか」まで考えたいのです。

安心して暮らせることが、生前対策の大切な目的です

将来、本人だけでは判断が難しくなる場面があるかもしれません。

そのようなときにも、必要な支援を受けながら、本人の意思やこれまでの生活を尊重できるようにしておきたい。

私は、そのための備えこそ、生前対策の大切な役割だと思っています。

認知症への備えは、財産管理の問題だけではありません。

本人がどこで暮らし、誰に支えられ、どのような日々を過ごすのかという、人生そのものに関わる問題なのです。

法律は、最低限守るべき土台を示してくれます。

しかし、その土台だけでは、本人が本当に安心して暮らせるかどうかまで保証されるわけではありません。

だからこそ、制度を整えるだけでなく、本人と家族がどのような関わり方を続けていくのかまで考えることが必要だと、私は考えています。

家族信託や任意後見を考える前に、本人の希望を聞きたい

今回のご相談では、将来への備えとして、任意後見や家族信託(民事信託)についてもお話ししています。

息子さんは、家族信託に関心を持っていらっしゃいます。

お母様の将来を心配し、今のうちにできることを考えようとする姿勢は、大切にしたいと思っています。

ただ、私は特定の制度を最初から決めつけることはしたくありません。

制度を選ぶことより、何を守りたいかを考えます

家族信託も任意後見も、将来への備えを考えるうえで検討される制度です。ただし、役割や対応できる範囲は異なります。

どちらが適しているのか、あるいは別の備えが必要なのかは、本人の希望や財産の状況、生活上の課題などによって変わります。

また、これらの制度を利用するには、本人の意思や契約内容を理解して判断できるかどうかの確認も重要です。

だからこそ、制度の選択を急ぐ前に、まず本人の気持ちを丁寧に確認したいと考えています。

これからどこで暮らしたいのか。どんなことに不安を感じているのか。財産をどのように使っていきたいのか。

お子様たちが願う安心と、お母様ご本人が願う安心は、必ずしも同じとは限りません。

家族の思いやりを本当の安心につなげるためには、本人の声を聞くことが欠かせないのです。

私は、行政書士として書類を作ることも大切にしています。

しかし、それ以上に大切にしたいのは、その書類ができあがるまでの過程です。

本人と家族がどのような思いを抱いているのか。それぞれの希望や心配は何なのか。

そうした言葉にならない感情までくみ取り、丁寧に橋渡しをしていくことが、私の役割だと考えています。

感情を翻訳する行政書士として、家族それぞれの安心を大切にしたい

私は、自分の仕事を「感情翻訳家行政書士」と表現しています。

それは、法律や制度のことだけでなく、家族が口にする言葉の奥にある思いも大切にしたいからです。

「母に安心して暮らしてほしい」

その言葉には、母親への愛情だけでなく、将来への不安や、何かあったときに十分な支援ができるだろうかという心配も含まれているかもしれません。

一方、お母様ご本人にも、これまで大切にしてきた暮らしや、これからの人生への希望があるはずです。

私は、家族の誰か一人の考えだけで、これからの備えを決めてしまいたくありません。

家族の優しさを、本人の安心につなげます

ご本人の言葉に耳を傾けること。

お子様たちが何を心配しているのかを理解すること。

それぞれの思いを整理し、共通する願いを見つけていくこと。

そのうえで、必要な制度や支援について、適切な専門職とも連携しながら考えていくこと。

私は、この過程を大切にしたいと思っています。

制度を利用すること自体が、安心を保証するわけではありません。

制度を整えた後も、本人の暮らしは続きます。

その暮らしを誰が、どのように支えていくのか。家族が無理なく関わり続けられるのか。

そこまで考えることが、安心できる老後につながると信じています。

相続や終活の相談を受けていると、家族の間に立つ場面が何度もあります。

立場が違えば、見えている風景も、心配していることも違います。

しかし、多くの場合、家族それぞれが大切な人の幸せを願っているという点では、共通しています。

私は、その共通の願いを見つけ出し、言葉にして伝えることが、感情翻訳家行政書士としての役割だと考えています。

親思いの家族の優しさが、未来の安心につながるように

今回のご相談を通じて、私は改めて考えました。

生前対策とは、誰のために、何のために行うものなのだろうか、と。

親の財産を親自身の安心のために使ってほしいと願う子どもたち。

その思いを大切にしながら、本人がこれからどのように生きたいのかを丁寧に聞いていく。

そして、認知症になる前だけでなく、もし認知症になったとしても、安心して暮らせる未来を考えていく。

私は、そんな生前対策を大切にしたいと思っています。

財産を守ることも、制度を整えることも重要です。

しかし、それらはすべて、本人の人生を支えるためのものです。

生前対策とは、財産を守るためだけのものではありません。その人が、これからも安心して生きていくためのものです。

私は、親思いの家族の優しさを、本人の未来の安心につなげられる専門家でありたい。

それが、「感情翻訳家行政書士」として、私が大切にしている思いです。

そして、その思いを実現するために、これからも一つひとつのご相談に、丁寧に向き合っていきたいと考えています。

【お問い合わせ・無料相談】
「八王子多摩相続遺言お悩み相談所」(伊橋行政書士法務事務所内)
TEL 042-678-5225


【財産だけでなく、想いも未来へ】

感情翻訳家行政書士
伊橋行政書士法務事務所

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