八王子市の行政書士が解説!#障害のある子を持つ親の3つの悩みとは
障害のあるお子さんを育てるご家庭にとって、「将来の生活がどうなるのか」「制度はどう活用すればいいのか」など、日々の生活の中で多くの不安を感じている方も多いのではないでしょうか。特に、お金の問題、住む場所の確保、社会との繋がりは、多くのご家庭で共通する悩みです。この記事では、八王子市で活動する伊橋行政書士が、これらの課題についてわかりやすく解説します。
お金の悩み:将来に備える資金計画
障害のあるお子さんを持つ家庭では、医療費、福祉サービス、特別支援学校など、一般家庭以上に出費がかさむケースが多くあります。特に将来的に親が高齢になったとき、お子さんの生活をどう支えていくのかは大きな課題です。
特別障害者扶養信託制度を活用する
八王子市でも利用できる「特別障害者扶養信託制度」は、障害のある子の将来の生活費を確保する有効な手段です。一定の要件を満たせば、信託財産に対して贈与税が非課税になるなどのメリットがあります。行政書士として、契約書の作成や信託手続きのサポートを行っています。
事例:八王子市在住のAさんは、知的障害を持つ息子さんのために信託制度を利用しました。行政書士と連携し、月々の生活費を信託財産から支払う仕組みを構築。現在も安定した支援が続いており、親御さんも安心して生活されています。
補足情報:この制度は、信託銀行との契約や税務署への届出が必要なため、手続きが複雑になりがちです。行政書士が間に入ることで、トラブルや不備を防ぐことができます。
住むところの悩み:親なき後の居住環境
「親がいなくなった後、うちの子はどこで生活するのか」という不安は多くの親御さんに共通しています。福祉型グループホームやケア付きの住宅、地域生活支援センターなど、八王子市内でも選択肢は増えてきています。
地域のグループホームの現状
八王子市では、障害者向けグループホームの整備が進んでいます。入居の可否や費用、必要な手続きなど、専門家のサポートを受けることで、より安心して準備を進めることができます。行政書士は、入居申請や契約書の作成サポートを提供しています。
事例:Bさんは、自閉症の娘さんの将来を見据えて、八王子市内のグループホームを見学し、入居申請を行いました。申請書類の準備や、福祉関係者との調整は行政書士がサポートし、スムーズな入居が実現しました。
補足情報:グループホームにはそれぞれ特色があり、見学や説明会への参加を通じて、ご家庭に合った施設を選ぶことが重要です。
社会との繋がり:孤立を防ぐために
障害のあるお子さんとそのご家族は、どうしても社会から孤立しがちです。特に、学校卒業後に日中通える場所が少ない、家族以外との関わりが少ないといった課題が見られます。
地域支援と交流の場の活用
八王子市では、障害児者支援センターや地域活動支援センター、ボランティア団体などが主催するイベントが定期的に開催されています。こうした場を利用することで、家族も本人も社会との接点を持ちやすくなります。
事例:Cさんは、息子さんと一緒に地域支援センターが開催するスポーツイベントに参加することで、親子ともに新たな人間関係を築くことができました。こうした交流の場が、生活の質の向上にも繋がっています。
補足情報:市の福祉課や地域包括支援センターに相談することで、利用可能なプログラムを教えてもらうことができます。
行政書士によるサポートの重要性
行政手続きや契約書の作成、制度の申請など、専門的な知識が求められる場面で、行政書士のサポートは非常に有効です。特に、障害福祉制度は複雑で更新も頻繁にあるため、最新の情報に基づいた対応が必要です。
行政書士は、ご家庭の状況に応じた適切な支援制度の案内や、手続きの代行、申請内容の確認など、多岐にわたる業務を担います。ご自身で調べるには限界のある制度でも、専門家の目を通すことで漏れなく支援を受けることが可能です。
まとめ:一人で悩まず、専門家に相談を
お金、住居、社会との繋がりという3つの悩みは、どれも障害のある子どもを育てる家庭にとって切実な問題です。しかし、八王子市には多くの支援制度や地域資源があります。そして、それらを最大限活用するためには、専門家の力を借りることが効果的です。
伊橋行政書士として、法的手続きから制度利用のサポートまで、安心して生活を送るためのお手伝いをしています。どうぞお気軽にご相談ください。
一般社団法人いきいきライフ協会八王子東
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