おひとり様の遺言執行はここまで対応|八王子市の行政書士が解説
こんにちは。八王子市で相続・遺言や終活サポートを行ている伊橋行政書士です。最近は「おひとり様」「身寄りのない方(親族が少ない・遠方・関係が薄い方)」から、遺言書の作成だけでなく、その後の「遺言執行」まで見据えたご相談が増えています。
結論からお伝えすると、遺言執行は“書類を出して終わり”ではありません。財産の調査、役所や金融機関での手続、相続人・受遺者との連絡、遺贈の実行、場合によっては清算や解約、名義変更など、業務範囲がとても広いのが特徴です。この記事では、八王子市でおひとり様が安心して備えるために、遺言執行で「どこまで対応できるのか」を、やさしく丁寧に解説します。専門性のない事務所だと、死後事務の内容が漏れてしまうことがあります。
そもそも遺言執行とは?おひとり様こそ重要な理由
遺言執行とは、遺言書に書かれた内容を、亡くなった後に現実の手続として実行することです。遺言執行者が選任されていれば、その人が中心となって「遺言どおりに進める役割」を担います。
おひとり様の場合、亡くなった後に“動いてくれる人”がいない・分からない、というリスクが大きくなります。たとえば、預貯金が凍結されても手続をする人がいない、賃貸の解約や公共料金の精算が進まない、遺贈先に連絡が届かない――このように、遺言があっても実行されない可能性が出てしまいます。
ポイント:遺言は「書くこと」だけでなく「実行される仕組み」までセットで考えると、安心がぐっと増えます。
遺言執行の業務範囲はどこまで広い?全体像を整理
遺言執行者の業務は、大きく分けると次の流れです。実際には財産の種類や遺言内容によって増減しますが、イメージを持っていただくと安心です。
- ① 遺言書の確認・関係者への通知(相続人や受遺者への連絡)
- ② 相続財産・債務の調査(預貯金、証券、不動産、保険、借入、未払い等)
- ③ 必要書類の収集(戸籍一式、住民票、評価証明、残高証明など)
- ④ 各種解約・名義変更・払戻し等の実行(金融機関、不動産、保険等)
- ⑤ 遺贈の実行(特定の人や団体への財産移転・寄付など)
- ⑥ 精算・引渡し(領収の整理、費用精算、最終報告)
「やることが多そう…」と思われたかもしれません。まさにその通りで、遺言執行は“総合的な手続支援”になりやすいのが特徴です。特におひとり様のケースでは、相続人が遠方・高齢・疎遠などの事情で動けないことも多く、遺言執行者が全体を段取りよく進める意義が大きくなります。
八王子市で多い具体例:遺言執行で「ここまで」対応する場面
預貯金・証券の手続(凍結解除、払戻し、解約、分配)
亡くなると、銀行口座は凍結されます。遺言執行では、必要書類を揃えて金融機関とやり取りし、払戻しや解約、受遺者への支払い(遺贈の実行)を進めます。金融機関ごとに書式や求められる資料が異なるため、段取りが重要です。
不動産の名義変更(遺贈・相続による移転)
八王子市内にご自宅や土地がある場合、遺言で「誰に渡すか」を決めていても、登記(名義変更)をしなければ現実には移りません。遺言執行者は、登記に必要な書類を整え、遺言書に記載された業務内容を実行します。
保険金・年金・各種給付の整理
生命保険は受取人指定があると、相続財産とは別ルートで請求できる場合があります。年金・医療費の精算、未支給年金、還付金など、亡くなった後に発生する「お金の出入り」は意外と多いです。遺言執行は、こうした見落としやすい項目も含めて全体を整理します。
賃貸の解約・公共料金・スマホ等の契約整理
おひとり様で賃貸住宅の場合、解約や原状回復、電気・ガス・水道・通信の停止など、生活契約の整理が必要になります。遺言執行の範囲は遺言内容に左右されますが、実務として「手続を止めない」「費用が膨らまない」ための段取り支援が求められることが多いです。
補足:実際に「どこまで」行うかは、遺言の書き方(遺言執行者に付与する権限)や、依頼契約の内容で整理します。最初に業務の線引きをしておくと、関係者も安心します。
一社)いきいきライフ協会八王子東・伊橋行政書士法務事務所
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行政書士が関われること・他士業と連携すること
行政書士は、書類作成や官公署への提出、相続手続の支援などを得意としています。遺言執行の場面でも、必要資料の収集、関係者への説明文書作成、金融機関手続の段取り、遺言内容に沿った事務の進行管理など、全体の“交通整理役”として力を発揮します。
一方で、内容によっては他士業の領域になることもあります。たとえば、税務申告は税理士、紛争性がある場合は弁護士が中心になります。大切なのは「最初から連携を前提に設計すること」です。八王子市周辺の実務でも、行政書士が窓口となり、必要に応じて各専門家へつなぐ形はとてもスムーズです。

おひとり様が失敗しやすいポイントと、遺言での対策
遺言執行者を決めない(または連絡先が不明)
遺言執行者がいないと、相続人等が手続を担う必要があります。しかし、おひとり様の場合「そもそも動ける人がいない」ことが多く、遺言が宙に浮くリスクがあります。対策として、遺言執行者の指定、連絡先、予備の執行者(候補)を置くなど、実行体制を作っておきましょう。
財産の全体像が不明で、探しきれない
複数の口座、ネット銀行、証券口座、暗号資産、サブスク契約など、今は財産が分散しがちです。対策として、財産目録(一覧)を作り、保管場所やログイン情報の管理方法を決めておくと、遺言執行が現実的になります。
「誰に何を渡すか」が曖昧で手続が止まる
遺言の文言が曖昧だと、金融機関や登記の現場で受理されないことがあります。対策として、財産の特定(口座番号、所在地、地番等)、受取人の特定(氏名・住所)、割合や条件を具体化し、専門家チェックを入れるのが安全です。
八王子市で相談するなら:準備しておくと話が早いもの
初回相談では、完璧に揃っていなくても大丈夫です。可能なら次の情報があると、遺言執行の範囲と段取りが具体化しやすくなります。
- 財産のメモ(預貯金、不動産、保険、証券、借入など分かる範囲で)
- 渡したい相手(受遺者・寄付先)と連絡先
- お住まいの形態(持ち家/賃貸)、管理が必要なもの(車・ペット等)
- 緊急連絡先(親族がいない場合は友人・支援者でも可)
まとめ:遺言執行は「広い業務」を設計してこそ安心につながります
おひとり様や身寄りのない方にとって、遺言執行は“最後の手続を確実に動かす仕組み”です。預貯金、不動産、保険、生活契約の整理、遺贈の実行、費用精算まで、対応範囲は広く、段取り次第でスムーズさが大きく変わります。
八王子市で遺言を考えるなら、「遺言書を書く」+「遺言執行の体制を作る」をセットで進めるのがおすすめです。行政書士は、やさしく丁寧に状況をお伺いし、必要な手続を整理し、他士業連携も含めて現実的な設計をご提案します。
ご相談のすすめ:まずは「誰に何を残したいか」「不安な点は何か」だけでも構いません。八王子市近隣で、遺言作成から遺言執行まで見据えた準備を一緒に進めましょう。
※具体的な費用や対応範囲は、財産内容・手続の難易度・他士業連携の有無により異なります。面談時に分かりやすくご説明します。
一社)いきいきライフ協会八王子東・伊橋行政書士法務事務所
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